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僕はとても幸せだった。


ただ、ひとつだけ僕を悩ませていることがあってね…。


それは義理の母になる人のこと。


彼女は元キャリアウーマンで、聡明で、美人でセクシーで、ときどき僕を誘惑するようなそぶりを見せてくる。


それが僕を気まずい気持ちにさせていたのだけど…。


家に行ってみると、彼女は独りだった。


そして僕にこうささやいたんだ。


「もうすぐあなたは結婚してしまうけれど、あなたへの気持ちが抑えられそうに無いの」


娘と結婚という人生の約束をしてしまう前に、一度だけでいい、ベッドを共にしたいって。


そう言われたんだ。


(なんて答えたらいいんだ?)


「私は寝室で待ってる。その気になったらあなたも来て」


そう言い残すと魅力的な後姿は二階へと消えて行った。


僕はしばらくその場で呆然と立ち尽くしていた。


……。


やがて僕は玄関に向かい、ドアを開け、家の外へと一歩を踏み出した。


するとそこには義理の父が目に涙を溜めて立っていた。そして僕を抱きしめると言ったんだ。


「なんて喜ばしく、なんて幸せなんだ!君はこの小さなテストに合格したんだよ。娘の夫としてこれ以上ふさわしい男がいるもんか。君はわたしたち家族の一員だ!」


その時その場所で、僕は重要な教訓を得た。


コンドームは必ず、外の車の中に備えておくのが良い、と。